挫傷の症状から怪我を判断

筋挫傷はサッカーやラグビーなどの競技中に相手プレーヤーとの接触の衝撃などにより筋肉を損傷してしまうする怪我です。
一般に「肉離れ」と言われることもありますが、厳密には筋挫傷と肉離れには違いがあります。肉離れは、全速力で走ったり、ジャンプをしたときに強く収縮した筋肉や腱を無理に伸ばした瞬間に筋繊維の一部に損傷が発生する怪我です。
捻挫と混同されやすいですが、捻挫が靭帯の損傷であるのに対し、筋挫傷や肉離れは筋肉そのものが損傷する怪我です。発生部位にも違いがあります。捻挫の場合は関節付近が多く、筋挫傷は筋肉そのものです。

筋挫傷の主な症状は患部周辺に起こる強い痛みと腫れです。
挫傷の痛みの度合いは断裂の程度で違いが生じ、完全断裂を起すと自力歩行や立ち上がることはもちろん、動かすことも困難になります。また、筋肉の断裂により患部の陥没や皮下出血が起こる場合もあり、血腫ができる場合もあります。
筋肉の損傷具合や範囲、血腫の有無には超音波検査やMRIが有効です。

筋挫傷の応急処置にはRICEが有効とされていますが(RICEとは安静、冷却、圧迫、挙上を行う方法)、専門的な治療が必須なので、応急処置の後は必ず病院で受診し、整骨院や整体院のような専門医の診察も受けるようにしましょう。

筋挫傷の治療は断裂の程度で異なっています。部分断裂など軽度の場合には手術等行わずに保存療法で対処します。
保存療法とは、患部をしっかり固定して安静にすることで筋肉・腱の回復を促す治療法です。
完全断裂の場合にも保存療法が用いられますが、症状の改善が見込めない場合は、筋肉を縫合する外科治療が行われます。
筋挫傷や肉離れを起こさないためには、筋肉の柔軟性を高めるストレッチが効果的な予防法になります。
急に運動をするのではなく、必ず運動前には準備運動などのウォーミングアップを十分に行いましょう。また日頃の筋力トレーニングや、身体のバランス感覚を鍛えることも有効な予防法となります。

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